面接に滲む「ワンマン系ブラック企業の傾向」 【試用期間を面接扱い2】
面接に行くと、奥にとおされた。
個室ではなく、
単に、ちょっと奥のスペース。
話の内容は、
まわりの人に丸聞こえだ。
面接は、自分をよく知ってもらう場。
自分の実績のみならず、家庭の事情を話す。
採用する人以外にまで、
その話が聞かれる。
今思えば、
転職サイトのメッセージ欄を使わないだけでなく、
執務室のセキュリティもゆるい。
私は、
小さい組織だから、忙しくて、仕方ないのかな?と思った。
これまで、大きい組織の社風では、
配属先が雑然とされていたら粛々と整えるのも仕事だったので、
深く考えず、甘かった。
今思えば、
ワンマン経営者の場合、
ワンマン経営者が、組織の「教祖」なので、
経営者が雑であれば、雑が美徳になるようだ。
そして、経営者がきた。
見た目は、60代なのか、70代なのか、80代なのか、わからなかった。
さっきの女性もしれっと同席している。
自己紹介と、ありきたりの質疑応答が20分程度で終わった。
内容は、学歴主義で、大学の話ばっかりだった。
自社の社員の大学名も発表、ついでに、自分の子供の大学も発表、
さらに、取引している人たちの情報も発表し、
取引している人のある見解を語り始め、
経営者の講話だけで1時間半が経過した。
マイペースだとは思ったが、
「経営者は、ある程度、変わっている人が多い」と思った。
となりの女性が、経営者に向けて、オッケーサインをだした。
(つづく)