雇用保険と社会保険に入れない経営者 【試用期間を面接扱い4】
数日後、
「雇用保険と社会保険は、試用期間が終わってから」と、
税理士だか、会計士の前で言いはじめる。
試用期間は、
経営者のフィーリングで決める期間のようだった。
求人広告の掲載期間の一か月のあいだに、
・男
・若い
・言いなり
という男性が現れた。
自分の同級生が広告代理店にいたけど、
すぐやめて、大手メーカーに移った話を、のんきに自慢気にしていた。
数日間に事務処理の手順をつくりながら、
作業して完成したところに現れて、
「それ、ください」とのこと。
経営者は彼に、
「僕らが、うち(経営者の自宅)に荷物を忘れたときは、取りに行ってもらうから、よろしくね」と言っていた。
業種がそういう文化ならいいが、そういう分野でもない。
ずさんのオンパレード。
それでも、経営者は、
取引先には、全力で常識人の演出に余念がなく、
「極端にとりつくろって対応」していた。
数日後、
経営者は、
「私の声がでかい」などの批判を理由をしたため、メールをよこした。
試用期間なので、10日で解雇すれば、
3か月の保証だか、一か月の保証はしなくていいという頭だったのだろう。
日割りで、6日分払うと、2万いくらの金で済まそうと、メールが来た。
妙に、手慣れた手口だった。
今までも行っているのだと思った。
(つづく)