付き合う前の彼(カサンドラ症候群3)
アスペ彼は同僚で、少しだけ後輩だった。
私たちは、50代60代の非常勤の職員の指導を担当していた。
ムラ社会ぷりの強い環境だった。
指導する側の若い女は私だけだったので、
業務の関係者(老年男)が、不満をぶつけていることが少しだけあった。
まだ会話もしていないうちに、
文句を言うのは、意外と、老年で、高学歴だけど社会経験のない女性のほうが多かった。
40人中、あからさまに、女性に指導されたくないのは、2人ぐらいだった。
付き合う前の彼は、同年代の私が目の上のたんこぶで、ライバル心があった。
私も、仕事は猪突猛進していたので、仕方ないのだけど。
老年男性が、私への不満(交流がほぼない段階で)を、彼に訴えると、
彼は嬉しかったようで、
上司数人にでかい声で、
「〇〇さん(私)の態度が悪いと言っていました」
と言っていた。
もちろん、私に聞こえる状態だ。
足を組むとか、相槌とかの文句であるが、
男性たちがそんなことをしても誰も文句を言っていないのだが、
まあ、仕方ない、と思った。
誰でも、社会の細かい常識は最初のうちは粗削りなので、
20代の私は、
彼も抜けている人だな、心無いな、、、社会人として幼いのかな、、、と思ったけど、
徐々に、自分の心に押し込めて過ごした。
(続く)
部下がアスペルガーと思ったとき上司が読む本 [ 宮尾益知 ]
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