純粋とは「カモ」のこと(占い依存で人生崩壊1)
かつて、占い師のたわごとを真に受けたのは、
私が、アダルトチルドレンだったことと関係していると思う。
母親の苦労をみて、
親の負担を軽減しようと一生懸命になり、
親の気持ちを汲んで生きていた。
ケアテイカーである。
両親の調整もして、
離れて暮らす父親に、10年間、叱咤激励して、
身を立てて働く道を説いた。
母親の親族と家庭が、極度に性格がよく、
男性陣は、社会的なことはなんでもやってくれる人たち。
いい人たちのなかで育った母は、
極悪人があらわれるたびに、驚いていた。
しかし、
心の交流ができるのは母、母方の祖父母。
母の「性善説」にのっとって生きていった。
清濁併せのんで、地方で、よく働いた。
幹部と弱い立場の人が守れる仕組みにする業務の見直しまで、バカ正直に取り組んだ。
おかしい人もいたけど、
まともで尊敬できる上司や先輩もいたから。
途中、誤解をうけても、誤解が解けると信じ、取り組んだ。
地方にいるあいだ、
環境が、昔の日本みたいだった。
仕事の都合上、仕事以外の人との付き合いはほとんどなかった。
自分が、
誠実に、正直に、人に親切にする、
他の人もそうだろう…と思っていた。
20代の間ずっと、頭のなかが、少女の純真なままだった。
そんな時期に、初めて、占い師をさがした。
(つづく)