彼との関係を断てなかった自分(カサンドラ症候群6)
「式だけでも、早く」と何度も何度も何度も言われ、
家族だけの式を計画した。
初めてのウェディングドレスと撮影に燃えていた。
段取りは一人でやった。
彼に、写真をもってくるように指示して、
業者と調整して、
彼の親が喜び、うちの親も喜ぶ企画にした。
都内のホテルで
相手の両親、家族、私の両親が集まる。
父と母は久しぶりの再会。
母の協調性がすさまじいので、それらしくなっている。
円卓で食事をしていると、
彼が、私が幹部に好かれていることを話した。
彼の父が言った。
「勘違いじゃないの?」と。
うちの両親の前で。
それよりも、
彼の母親が、まさかの白い光沢のある洋服で現れた。
うちの母のびっくりする表情。
彼に、白い衣装が重なるのはタブーだけど、、、というのを聞くと、
「知らなかったんだと思う」と言って、
翌日、けんかになった。
思っていた結婚式とは全然違った。
各自の家族で和気あいあいと過ごしただけで。
仕事関係のパーティは、約10か月後で、部署が別になる時期に決まった。
それまで、社内で明るみにしていなかったが、
相談した上司が漏らした。
そして、式から半年が過ぎた。
(続く)